米国での"About"の扱い

米国のクレームでは、"about"が許容されることもあるが、不明瞭であると無効と判断されることもある。


2173.05(B) RELATIVE TERMINOLOGY

A. “ABOUT”

In determining the range encompassed by the term "about" , one must consider the context of the term as it is used in the specification and claims of the application. Ortho-McNeil Pharm., Inc. v. Caraco Pharm. Labs., Ltd., 476 F.3d 1321, 1326, 81 USPQ2d 1427, 1432 (Fed. Cir. 2007). InW.L. Gore & Associates, Inc. v. Garlock, Inc., 721 F.2d 1540, 220 USPQ 303 (Fed. Cir. 1983), the court held that a limitation defining the stretch rate of a plastic as “exceeding about 10% per second” is definite because infringement could clearly be assessed through the use of a stopwatch. However, in another case, the court held that claims reciting “at least about” were invalid for indefiniteness where there was close prior art and there was nothing in the specification, prosecution history, or the prior art to provide any indication as to what range of specific activity is covered by the term “about.” Amgen, Inc. v. Chugai Pharmaceutical Co., 927 F.2d 1200, 18 USPQ2d 1016 (Fed. Cir. 1991).

A. 「About (約)」
用語「about」によって包含される範囲を判断する際には、当該用語は出願の明細書及びクレーム中に使用されるので、用語の文脈を考慮しなければならない。Ortho-McNeil Pharm., Inc. v. Caraco Pharm. Labs., Ltd., 476 F.3d 1321, 1326, 81 USPQ2d 1427, 1432 (Fed. Cir. 2007)。W.L. Gore & Associates, Inc. v. Garlock, Inc., 721 F.2d 1540, 220 USPQ 303 (Fed. Cir. 1983)において、裁判所は、プラスチックの伸び率を「1 秒あたり約 10%を超える」と定義した限定を、ストップウオッチの使用によって侵害が明確に評価されうることから、明瞭であると判示した。ただし裁判所は、類似の先行技術があり、且つ、明細書、出願経過又は先行技術に用語「about」によってどの範囲の具体的な活動がカバーされるかについて指示を提示するものは何もない場合は、「at least about(少なくとも約)」と述べるクレームは不明瞭性を理由に無効であると判示した。Amgen, Inc. v. Chugai Pharmaceutical Co., 927 F.2d 1200, 18 USPQ2d 1016 (Fed. Cir. 1991)。

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渋谷のSK特許業務法人のパートナーの伊藤寛之です。日々の実務の中で分からないことがたくさんあって、特許庁に問い合せたり、調査をしたりして、一つずつ疑問を解決しています。せっかく調べた情報ですので、このブログに蓄積していこうと思います。雑文も多いと思いますが、よろしくお願いします。
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