米国の情報提供は全文翻訳が必要→部分翻訳は却下

米国の情報提供は、色々と規則が厳しいです。期間について厳しいのは、以下の記事にある通り。
外国出願のSK特許 情報提供制度の拡張(米国法改正)
外国出願のSK特許 日本の情報提供制度を利用して米国に情報提供する

提出物の内容についても色々とうるさいです。以下の記事を参照。
特許法改正後の「特許発行前の第三者による情報提供」について
以下、引用。

① 提出する情報を特定したリスト(A list identifying the items being submitted)
② 各情報の関連性を示す簡潔な説明文(a concise description of the relevance of each item
listed)
③ 提出する情報が米国特許文献でない場合、その文献の判読可能なコピー(a legible copy of each non-U.S. patent document listed)
④ 提出する情報が非英語文献の場合、その英訳(an English language translation of any non-English language item listed)
⑤ 提出する書類が、法・規則に合致しているという提出者の供述書(a statement by the party making the submission that the submission complies with the statute and the rule
⑥ 必要な費用(the required fee)
なお、先行する公然実施(prior public use)に関する情報は提出不可。また、上記④の英訳は、「信頼できる機械翻訳」を提出可能で、認証は不要(reliable machine translation and need not be certified)。
必要な費用については、原則提出する情報 10 件毎に庁費用が計算される(現時点では、$180/10件)。但し、初めて提出する情報が 3 件以下の場合は、庁費用は免除。理由は、限られた情報であれば、審査の負担も少なく、審査の品質向上に資すると思われるため。


④のTranslationは、必ず、「全文翻訳」です。100ページの文献のうちの1行しか、必要ない場合でも「全文翻訳」です。部分翻訳を提出すると、提出自体が却下されて審査官の手元の届きません。

情報提供の具体的な規則は、規則とMPEPに記載されています。MPEPは非常に詳しいです。
37 C.F.R. 1.290: Submissions by third parties in applications, July 2014 (BitLaw)
1134-

MPEPでは、文献の翻訳について、以下のように規定されています。
・信頼性のある機械翻訳は提出可能。
・文献の一部のみを提出可能であり、その場合は、その一部のみの機械翻訳を提出する。
となっています。

古い文献などで、信頼性のある機械翻訳の入手が困難な場合は、提出方法の工夫が必要になります。

1134 Third Party Inquiries and Correspondence in a Published Application [R-11.2013]
D. Translations
37 CFR 1.290(d)(4) requires an English language translation of any non-English language item identified in the document list. A translation submitted pursuant to 37 CFR 1.290(d)(4) may be a reliable machine translation and need not be certified. 37 CFR 1.290(d)(1) provides for the listing of either entire documents or portions of documents. Thus, where only a portion of a non-English language document is listed, a translation of the entire non-English language document must not be submitted. Rather, a copy of the listed portion of the non-English language document and a translation of only this portion must be submitted.
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Hiroyuki Ito

Author:Hiroyuki Ito
渋谷のSK特許業務法人のパートナーの伊藤寛之です。日々の実務の中で分からないことがたくさんあって、特許庁に問い合せたり、調査をしたりして、一つずつ疑問を解決しています。せっかく調べた情報ですので、このブログに蓄積していこうと思います。雑文も多いと思いますが、よろしくお願いします。
メインのHPもよろしくお願いします。

・弁理士
・米国弁理士試験合格
・TOEIC満点
・HSK5級(TOEIC800-900相当)合格
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